借地権割合とは|用語集
借地権割合とは
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借地権割合とは何か?
「借地権割合」は、更地価格に対する「借地権価格」の割合をいいます。
詳細解説
借地権付土地の底地の価格は、借地権の価格よりかなり低いことが珍しくありません。底地に比べて借地権は、大きな財産的価値を有します。また、借地権も当然、相続の際には課税の対象となります。
財産の評価をするために、標準的な借地権割合を公示するものとして、路線価図に記載されている借地権割合があります。この路線価図や評価倍率表は、国税庁のホームページで閲覧することができます。
個々の借地における借地権割合は、借地契約の内容によって異なりますが、一般に地価が高い地域ほど借地権割合は高くなり、東京の商業地では、借地権割合が80%~90%というところもあります。
例:1,000万円の土地の場合、借地権が800万~900万円、底地価格が100万円程度ということになります。
- 「借地権価格」とは、借地権の有する価値のことを意味し、住宅用か事務所・店舗用か、地代の額、継続年数、建物の経過年数・公租公課とのバランスなどの諸要素をふまえたうえ、評価されるものです。
更地価格にいわゆる「借地権割合」を乗じることで算定される金額は借地権価格のひとつの尺度と考えるべきです。
この記事の監修者
不動産鑑定士
不動産鑑定士。株式会社大村不動産鑑定事務所代表。不動産鑑定評価業務をはじめ、価格査定、意見書作成など不動産の価格に関するスペシャリスト。業者によって査定額に大きな差が生じやすい借地権や底地の不動産鑑定において市場動向を考慮した査定には定評がある。