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#08【借地権/売却事例】理不尽すぎる地主と関係を断ちたい!600万の更新料を一括で支払うように言われ…

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#08【借地権/売却事例】理不尽すぎる地主と関係を断ちたい!600万の更新料を一括で支払うように言われ…

インタビュー:宮村さん(仮名)、60代
大阪府大阪市に住む宮村さん(仮名)は、地主とのトラブルが原因で最終的に借地権を売却する決断をしました。地代の増額要求や高額な更新料を巡る不信感から、借地権を手放す決断に至ったと言います。今回はトラブルの経緯と、借地権売却という選択肢を取った背景についてお聞きしました。

ーまず、どんな土地に住んでいたのですか?

宮村さん:「借りていた土地は、大阪市内です。駅にも近く便利な場所で、家族と住むにはとても良い環境でした。30年以上、この土地で暮らしてきたので、愛着もありましたし、マイホームとしてこだわって設計した家も気に入っていました。周囲は静かな住宅街で、非常に住みやすい場所でしたね。」

ー地主はどんな人だったのでしょうか。

宮村さん:「地主は少し変わった人で、以前から何かと土地の利用について、口を出してくる傾向がありました。私の家の裏に住んでいたのですが、近所では、”めんどくさい人”として有名な人でした…。後で聞いた話ですが、他の借地人とも色々トラブルになっていたようです。」

ー借地権の更新を迎えた際、問題が発生したのですね。

宮村さん:「はい。最初に問題が起きたのは、今から2年ほど前の借地契約の更新時でした。当然の如く、更新してもらえるものだと思っていました。ところが地主からは、更新はしない。更新するなら更新料として600万円を一括で払うように言われました。金額が大きいですし、さすがにすぐには払えないと交渉したところ、今度は地代の増額を提案してきました。」

ー具体的には、どれくらいの増額だったのでしょうか?

宮村さん:「毎月の地代が急に倍近くになるという内容でした。正直言って、かなりの家計の負担になる額でしたし、何より嫌がらせとしか思えない地主からの要求に不信感を抱きました。当然納得はできませんでしたが、600万の更新料を一括で払えない以上、地代の増額に応じるしかない状況でした。」

ー更新料600万円も支払ったのでしょうか?

宮村さん:「弁護士にも相談してみましたが、結局、法的に強制力を持つ契約内容だったため、払わないわけにはいかない状況になったんです。地代の値上げに応じる代わりに、更新料は300万円に減額してもらいました。」

ーその後、なぜ借地権の売却を考えるようになったのでしょうか?

宮村さん:「地主への不信感が日々募っていく中で、今年に入ってからさらに地代の増額通知が届いたんです。地主との関係性を考えても、これ以上ここに住み続けるのは得策ではないように思えてきたんです。そこで家を手放すことを考えるようになりました。」

ー借地権を売却する過程はどのようなものでしたか?

宮村さん:「まず、地主に1200万円で建物を買い取って貰えないかを交渉してみました。建物自体は、築30年ちょっとにはなりますが、住む分には問題なく使える状態のため、金額は大幅に譲歩したつもりでした。でも地主には買取を拒否されました。私としては、安くてもこの家を手放して地主との関係を断ちたいという思いが強くありました。借地権に詳しい不動産会社を調べていたところ、中央プロパティーさんを見つけ相談させていただきました。」

ー中央プロパティーでは、どのようなアドバイスがありましたか?

宮村さん:「地主との関係が悪い借地権でも買い手を見つけてくださるとのことで、売却の仲介をお願いすることにしました。最初の面談の際に、これまでの経緯等をお話ししたのですが、このまま借地契約を継続することがいかにリスクの高いことかを再認識しました。査定額は、正直期待していませんでしたが、予想していたよりも高い額で買ってくださる買い主さんが見つかりました。」

ー借地権を売却して、今はどのような状況ですか?

宮村さん:「借地権を売却したことで、「また地代が上がるかもしれない・・・」という不安から解消され、経済的にも生活が安定しました。今は別の土地に移り住み、新しい生活を始めています。何よりも、地主との関係がきっぱり解消されたことが大きな安心感に繋がりました。あのまま続けていたら、きっと精神的に疲れ果てていたと思います。借地権を売却することで、将来の不安が解消されたので、心の中でやっと一息つけたような気がしました。」

ー借地権の売却を考えている方にアドバイスはありますか?

宮村さん:「やはり住み慣れた家を売却することに対しては抵抗がある方も多いと思いますが、地主さんとの関係が悪い場合は、住み続けることのリスクについても冷静に考えてみて欲しいです。理不尽な更新料や地代の値上げなどを求められた場合は、思い切って専門家に相談してみるのがおすすめです。今となっては、もっと早く相談しておけばよかったと後悔しているくらいです。もちろん、全てのケースに当てはまるわけではありませんが、私の場合は住み慣れた家を手放す対価として、将来の安心を得ることができ満足しています。」

ーインタビューを終えて

宮村さんのように、長年にわたって地主とトラブルになっているケースは珍しくありません。早めにご相談いただくことで、トラブル解決の選択肢は広がります。

無理に自分で何とかしようとせず、借地権に詳しい不動産会社へ相談することが重要です。

この記事の監修者

吉村 正炫

宅地建物取引士

【相談実績:500件以上】
お客様一人一人の立場に寄り添い、借地権に関する問題や不安をしっかりと理解しながらサポートすることを大切にしています。売却や契約更新、トラブルの解決など、複雑な手続きも安心して進めていただけるよう、わかりやすく丁寧にご説明します。お客様が最適な選択をできるよう、一緒に考え、信頼していただけるよう努めています。どんなお悩みもお気軽にご相談ください。

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