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借地権の失敗談ブログ:後悔から得た教訓と手放すまでの壮絶なストーリー|体験談・インタビュー

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借地権の失敗談ブログ:後悔から得た教訓と手放すまでの壮絶なストーリー

今回取材に応じてくれたのは、都内に住む50代のご夫婦、川西さん(仮名)です。
30年以上住んでいた借地権付き建物を手放すことを決断した背景には、どのような出来事があったのでしょうか。

「地主からの嫌がらせで10円ハゲができました」

30年以上暮らしたこの借地で、まさかこんなトラブルになるとは思いませんでした。地主からの嫌がらせが始まってからは、地獄のような毎日でした…

私が初めて土地を借り、家を建てたのは、28歳の時。

都心へのアクセスも良く、最寄駅からも徒歩10分圏内の立地は、生涯家を持つことを考えたときに最高の条件でした。妻もこの土地を気に入り、期待に胸を膨らませ、夢のマイホームを建てました。

あの頃、土地が借地であることは、認識していましたが、当時の不動産会社の担当者の「借地借家法によって、借地人は守られているから大丈夫。所有権とほとんど同じですよ。」という言葉を疑いもせず、鵜呑みにしたことを今では後悔しています。

最終的には、借地非訟という裁判にまで発展することになり、住み慣れた我が家を手放し、この場所から離れることを決断しました。当時は、精神的にかなり参ってしまい、頭には10円ハゲがいくつもできました…

借地権に住まわれている方には、私のような後悔をしてほしくないので、私の経験談が少しでも参考になればと思い、今回取材に協力させていただきました。

「すべてのはじまりは地主が亡くなったこと」

地主からの嫌がらせが始まったのは、地主が世代交代したタイミングです。当初の地主は、大きなトラブルもなく、近所で会えば世間話をするような間柄でした。

ところが、80歳を過ぎ介護施設に入居するようになったことから、息子が窓口になって借地権の契約まわりを管理するようになったんです。いわゆる、地主の代替わりというやつですよね。

ほどなくして、当初の地主が亡くなり、正式に息子が地主になりました。息子の存在は知っていましたが、近所での評判は悪く、俗にいうドラ息子のようなタイプでした。

あんな人が地主なんて大丈夫かな…と不安に感じていた私たちの予想は、不覚にも的中することになりました…ー

「地主から突然の地代値上げ通知…」

最初の出来事は、地主が代替わり3か月ほど経った日のことでした。

ある日、庭の掃除をしていると、地主がやってきて「来月から地代が上がることになるから」と一方的に告げられました。

これまで地代の値上げは一度もなかったので、驚きました。今まで2万円もしなかった地代が、急に来月から5万円になるなんて…。経済的な負担も大きいので、地主への交渉を試みましたが、聞く耳を持たずで、値上げの理由については、地価が上がっていることや近隣の同じような土地と比べて、地代が低いことなどを淡々と説明されました。

この時点で、「この地主には何を言っても無駄だろうな」という印象を持ちました。寄り添う姿勢やこちらに配慮してくれる様子も、一切なく上から目線で一方的に要求してくる対応に夫婦で不信感を覚えました。

地代の値上げには、渋々応じましたが、嫌がらせはそれだけに留まりませんでした。

しばらくして、自宅の2階が雨漏りするようになり、修繕の工事を行うことになりました。自宅の周りに足場を組んで業者さんに作業してもらっていたところ、またもやあの地主がやってきたのです。

「何の工事をやっているんだ!許可を得ていない工事は契約違反だ!」とすごい剣幕で、怒鳴られました。以前に建物の外壁を塗装し直したことがありましたが、当時の地主には何も言われませんでしたし、許可が必要だと言われたこともありませんでした。

その一件以降、近所に住む地主は私たちを監視するかのような動きをするようになり、事あるごとに契約違反だと主張してくるようになりました。

私たちは、今後もこの借地で死ぬまで暮らしていく想定でしたが、こんな状況が今後も続くことを考えると耐えられず、引っ越すことを決意しました。

「突きつけられた建物の解体費用300万、譲渡承諾料500万の現実」

私たちは、借地上の建物を売却して、地主に引っ越す旨を伝えました。すると地主から衝撃の一言が返ってきました。

「建物の売却を承諾する代わりに、譲渡承諾料として200万払ってください。無理なら更地にして土地を返してください。」

私たち夫婦は、一瞬頭が真っ白になりました。借地上の建物を売却するのに、こんなにも費用がかかることを想定していなかったのです。

承諾料や更地での返還も、「どうせ地主の嫌がらせだろう」と考えていましたが、ネットで調べてみると、譲渡承諾料は支払うべきもの、更地返還が原則、という情報がたくさん出てきました。

不安が大きくなった私たちは、不動産会社に相談することを決めました。

「すがる思いで相談した不動産会社に断られ、ついに弁護士に相談することに…」

自分たちだけで、この問題を解決することは無理だと感じた私たちは、大手の不動産会社に相談に行くことにしました。

しかし、担当者からは「地主の承諾がない借地権付き建物は売ることができない」と、断られました。

その際、借地非訟という制度があることを知りました。地主が売却を承諾してくれない場合は、地主に代わって裁判所に承諾を得る方法があるとのことでした。

借地権は、借地人と地主との間でトラブルになるケースが多いとのことで、弁護士に相談するのも一つの手ですよ、とアドバイスをいただきました。

まさか、人生で弁護士にトラブル相談をする日が来るなんて…

私たちは、借地権に強い弁護士を探し相談に行くことにしました。心強さはありましたが、やはり弁護士を雇うとなると、費用がかかり、これなら譲渡承諾料を払うのと変わらないよねという結論になりました。

その間も、地主からの嫌がらせは続き、妻は円形脱毛症がいくつもできるようになっていました。こんな状況から、1日も早く抜け出したい!そんな思いで、借地権の情報収集を行っていたある日「借地権専門業者」を見つけたのです。

それが、センチュリー21中央プロパティーさんでした。

「やっと見つけた借地トラブルの相談相手」

ネットで中央プロパティーさんを見つけて、すぐに電話しました。

前回の不動産会社とは違い、電話口でも、かなり詳しく状況のヒアリングやアドバイスをいただき、さすが借地権の専門業者だなと感じました。

担当の方は、共感しながらお話を聞いてくださり、「そんなお客さんが当社にはたくさん相談に来られるんですよ」と仰っていました。「自分だけじゃないんだ!」と少し安心した気持ちになりました。

詳しいお話は、来店時にとのことでしたので、夫婦で東京駅にあるお店に伺いました。清潔感のあるお店で、まわりに声が漏れないようにプライバシーにもしっかりと配慮されていました。借地権に強い弁護士の先生が、同席してくれたのもとても有難かったです。

地主が、突然地代を値上げしてきたり、更地での返還を求めてくることは、珍しいことではなく、よくある借地権のトラブルだと教えていただきました。また、相続によってこれまで築いてきた地主と借地人の関係性が一気に変わることも、よくあるケースだそうです。

中央プロパティーさんは、地主の承諾が得られない借地権でも売却ができる、弁護士費用や仲介手数料もかからないとのことで、二つ返事で売却をお願いすることにしました!

「借地権を買ってくれる人は少ない!?」

中央プロパティーさんで、売却をお願いすることは決めましたが、そこで釘を刺された点があります。

それは、「借地権はなかなか売れない」という点です。そもそも借地権は、地主の承諾がなければ売れないですが、それに加えて買い手探しも難しいことを知りました。

正直、都心にも近く駅から徒歩圏内の我が家は、すぐに買い手が見つかるだろうと思っていました。しかし、借地権ならではの権利関係の複雑さや地主とトラブルになるリスクから、所有権と比べて借地権は、需要が少ないとのことでした。

特に今回のようにすでに地主とトラブルになっているケースでは、さらに買い手が見つかりにくく、売買価格も所有権の建物と比べて、かなり低くなるとのことでした。

トラブルになっているケースでは、借地非訟という裁判に発展する可能性が高く、裁判にかかる時間や費用、労力を考えると、必然的に借地権の購入希望者は少ないことを教えていただきました。

確かにそこまでして借地権を買いたい人なんて、普通に考えていないですよね…

借地権と所有権では、こんなところでも大きな違いがあったなんて…私たちは、安易な判断で借地権を購入したことを心から後悔しました。

「借地権の買い手が見つかった!」

中央プロパティーさんに正式にご依頼してから、4日目の夕方、担当の方から購入希望者が3人見つかったと連絡を受けました。

借地権を購入してくれる方が現れるかドキドキだった私たちは、ホッとしました。借地権を専門に扱ってきた中央プロパティーさんだけあって、独自のネットワークで購入希望者を募り、最も良い条件で購入してくれる買主様とマッチングすることができたのです。

買主さんは、投資家の方でした。中央プロパティーさんと協力して、地主との関係構築を頑張ってみるとのことでしたが、交渉が決裂するようなら、借地非訟も検討しているとのことでした。

気になっていた売買価格ですが、立地を評価してくださり、市場価格に近い額で契約が成立しました。仲介手数料等の手出しもなく、売却代金は引っ越し費用に充てることにしました。

私たちは、中央プロパティーさんに相談してからわずか7日で借地権を売却することに成功しました。

「今は夫婦で賃貸マンションに引っ越し平穏に暮らしています」

借地権の売買契約を締結した後、私たちは住み慣れた家を引っ越しました。地主からの嫌がらせから逃れることができ、ストレスもなくなり平穏な毎日を取り戻すことができました。

借地権を売却した後も、一切地主とのやり取りは発生せず、何かあれば中央プロパティーさんの弁護士を経由して対応することになっています。

頼れる相談先が見つかった心強さも、私たちにとっては大きな支えです。

「生まれ変わっても借地には住まない」

「軽い気持ちで借地を選択しないで欲しい」これが私の経験から、皆様に伝えたいことです。

売りたくても売れない…地主からの嫌がらせ…こんなことになるなんて、購入当初は想像できませんでした。

最初私は、「地主ガチャに外れたのかな」くらいに思っていましたが、今回相談した中央プロパティーさんでは、今回のようなトラブルは”よくあること”とのことでした。

借地を契約した当時は問題なくても、住宅という長期的に関わり続ける性質がある以上、地主との関係性が変化することは、実は容易に想定できることだったのです。つまり、私のようなトラブルは、誰にでも起こりうる可能性があるということです。

地主からのストレスから逃れられたことは、良かったですが、この年になって夫婦二人で賃貸マンションで暮らすことになるとは思ってもいませんでした。想像していたライフプランが大きく変わってしまったことは、残念に思っています。

生まれ変わっても、絶対に借地には住まないですね・・・。

ーインタビューを終えて

借地権のトラブルから、手放すまでのリアルなストーリーを語っていただきました。

お話を伺う中で、実際のトラブルや売却の決断に至るまでの過程、そしてその後の生活の変化について、リアルな心境を伺うことができ大変貴重な機会でした。

今回の経験から学ばれた教訓は、多くの方にとって有益な情報になると感じました。ご自身の体験を率直に語ってくださったことに感謝し、これからも借地権の専門業者としてトラブルに悩む方をサポートできるよう精進してまいります。

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