作成日:2017.05.31

嫡出子、非摘出子


嫡出子、非摘出子

意義:

嫡出子とは、「法律上の婚姻関係にある男女の間に生まれた子」のこと

非摘出子とは、「法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子」のこと


嫡出子、非摘出子

1、嫡出子について

(1)推定される嫡出子

民法772条:妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。

 

婚姻の成立の日から二百日を経過した後又は婚姻の解消若しくは取消しの日から三百日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する。

①妻が婚姻中に妊娠した子供は、夫の子供と推定します。

②婚姻の届出の日から200日を経過後、または、婚姻の解消や取消しの日から300日以内に生まれた子供は、婚姻中に妊娠したものと推定します。

あくまでも「推定」です。

「推定」とは「ある事実・法律関係につき、反証が成り立つまでは、それを正当と仮定すること」をいいます。

そのため、夫は、子供が嫡出であることを否認することもできます。

民法774条:第七百七十二条の場合において、夫は、子が嫡出であることを否認することができる。


(2)推定されない嫡出子

例えば、 「できちゃった結婚」のように、婚姻の届出の日から200日以内に、生まれた子供は、「推定される嫡出子」となることができません。(上記民法772)

1、嫡出子について

嫡出子ではあるけれども、夫の子供であるとの推定をされません。

この場合、夫が自分の子供でないと思った場合、厳格な要件が要求される嫡出否認の訴えによらないで、親子関係不存在確認の訴えをすればよいことになっています。

※嫡出否認の訴えと親子関係不存在確認の訴えの提訴期間

 

嫡出否認の訴えの場合は、「子供の出生を知った時から一年以内

親子関係不存在確認の訴えの場合はそのような規定がありません。

推定されない嫡出子の場合はいつでも、訴えられる可能性があるということになります。

そのため、相続時において争いがあった場合に、「推定されない嫡出子」の人は、非常に危険な立場になる可能性があります。

2、非嫡出子

非嫡出子とは、法律上の婚姻関係がない男女の間に生まれた子どものことをいいます。

民法779条:嫡出でない子は、その父又は母がこれを認知することができる。

認知されていれば、相続権はあります。

なお、認知がない場合、相続人になる資格がないため、相続権は認められません。

相続権が認められたとしても…

民法900条4号:「四  子、直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。ただし、父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の二分の一とする。

とあるように法定相続分は嫡出子の半分となります。

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