作成日:2017.01.24

抵当権とは


抵当権

意義:債務の担保に供した物について他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利。

抵当権

①特徴

民法369条:「抵当権者は、債務者又は第三者が占有を移転しないで債務の担保に供した不動産について、他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利を有する。」

とあります。

(1)非占有担保

例えば、債務者が借金する際に自己の不動産に抵当権を設定した場合、借金(債務)の返済までは、債務者はその不動産を従前どおりに使用することが出来ます。

(2)優先弁済権

 もし、借金を返済できなかった場合には、抵当権者は抵当権に基づいて不動産を競売に付して、その売却代金から自己の債権分を優先的に弁済を受けることが出来ます。

②法的性質

(1)付従性

抵当権が被担保債権に付従して存在する態様を言います。

すなわち、債権が存在しなければ、抵当権は存在しえず、債権が消滅すると、抵当権も消滅するということです。

(2)不可分性

被担保債権の全部の弁済を受けるまでは、抵当権の効力は目的物全部に及びます。

   仮に一部の弁済を受けたとしても、抵当権は残額をカバーしていることになります。

(3)物上代位性

担保の目的物が、売却や賃貸、滅失または損傷によって金銭やその他の代償物に変じた場合には抵当権者はその代償物に対しても抵当権を及ぼすことが出来ます。

例:抵当不動産が火災で滅失したが、火災保険が下りる場合、この代償物である「火災保険」にも抵当権の効力が及ぶということです。 

③抵当権の対象について

抵当権の対象は、不動産、地上権及び永小作権です。

   抵当権は当事者間の契約だけで成立はしますが、「登記」をすることで、その抵当権を第三者に対抗することが出来ます。

   また抵当権の対象の範囲は、広く付加一体物に及ぶとされ、その建物や敷地内にある物にも広く効力が及びます。

  ※「付加一体物」:具体的には、土地や建物の附合物、建物の従物、土地の従物等

④共同抵当について

「共同抵当」とは債権者が同一債権の担保として、数個の不動産の上に設定する形態の抵当権です。

 例:1,000万円を借り入れる際に甲地及び乙建物に抵当権を設定する場合や、甲地・丙地を抵当権設定する場合がこれに当たります。

⑤根抵当について

「根抵当」とは一定の範囲に属する不当亭の債権を極度額の限度において担保するために設定する抵当権です。

 継続的に取引している当事者間(銀行と企業等)は債権債務が発生消滅を繰り返し、その額も一定ではないことは多くあります。 

   普通は、債権者(銀行等)からお金を借りたら抵当権を設定し、銀行にお金を返したら抵当権を抹消します。

  しかし、お金を何度も借りては返すたびに、抵当権を設定したり抹消したりするのは面倒です。

そのような場合に極度額を決めて抵当権が設定できるよう、根抵当という制度を設けました。

※具体例:債権者(多くは銀行)がまず、お金を貸す上限の金額(例えば1億円)を決めます。

  この上限の金額を「極度額」といい、その金額の範囲内なら、何度借りたり返したりしても、抵当権は何も変更しない。

 とするものです。

 具体的には①担保すべき債権の範囲、②極度額、③債務者を定めることで成立します。

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