作成日:2017.11.16

借地人の内縁の妻が借地権相続の主張している場合


 借地人が亡くなり借地人の内縁の妻が借地権を相続したと主張しています。

しかし相続人にもならないので認めらないと考えていますが、どうなのでしょうか。

1、内縁の夫(借地人)に相続人がいない場合

内縁の妻は、原則として借家の賃借権を承継し、居住を継続できます(借地借家法第36条第1項)。

(居住用建物の賃貸借の承継)

借地借家法36条:「居住の用に供する建物の賃借人が相続人なしに死亡した場合において、その当時婚姻又は縁組の届出をしていないが、建物の賃借人と事実上夫婦又は養親子と同様の関係にあった同居者があるときは、その同居者は、建物の賃借人の権利義務を承継する。ただし、相続人なしに死亡したことを知った後一月以内に建物の賃貸人に反対の意思を表示したときは、この限りでない。」

とあり、賃借人の権利義務を承継でき、居住権の主張をすることができます。

2、内縁の夫(借地人)に相続人がいる場合

この場合、相続人が借家の賃借権を相続し、内縁の妻は相続できません。


しかしながら、判例は次のように内縁の妻の居住を続ける利益を保護するような判断を下しています。

♦参考判例: 昭和42年2月21日判決

判旨:「家屋賃借人の内縁の妻は、賃借人が死亡した場合には、①相続人の賃借権を援用して賃貸人に対し当該家屋に居住する権利を主張することができるが、②相続人とともに共同賃借人となるものではない。」

としています。

 ①内縁の妻は居住する権利を主張することができる

 ②相続人と共同の賃借人にならない(相続はされない)

いずれにせよ、内縁の妻の居住権は認められると考えられます。

 

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