【売却事例】厳しい制約を乗り越えたお寺の借地権を巡る挑戦と成功
【売却事例】厳しい制約を乗り越えたお寺の借地権を巡る挑戦と成功

Aさんは、亡き父から借地権付き建物を相続しました。しかし、活用予定はなく空き家のまま維持し続けることがかえってリスクになると考え、売却を決意しました。ところが、借地権の売却には地主であるお寺の譲渡承諾が必要であり、スムーズに進めることができませんでした。
借地権の相続と売却の決意
Aさんが相続したのは、都内にあるお寺が地主の借地権付き建物でした。お寺との契約は旧法借地権であり、更新が続いていましたが、Aさん自身は遠方に住んでおり、管理が負担になっていました。
相続当初は貸すことも検討しましたが、借り手を見つけることが難しく、また固定資産税や維持費がかかるため、売却を決意しました。しかし、借地権を売却するには地主であるお寺の承諾が必要であり、簡単に売却できるものではありませんでした。
地主であるお寺からの譲渡承諾が得られない問題
Aさんは地主への交渉を続けましたが、「新たな借地人の選定は慎重に行いたい」「更地返還が当たり前」といった理由を挙げて、譲渡承諾を出さなかったのです。
この状況に困ったAさんは、不動産会社に相談することを決めました。そこで出会ったのが、センチュリー21中央プロパティーでした。
センチュリー21中央プロパティーへの相談
借地権を専門に扱う当社は、借地権の売却に関する豊富な知識と経験を持っており、Aさんの状況を詳しくヒアリングしました。そして、以下のような対応を提案しました。
- お寺との交渉戦略の立案
- お寺側の懸念を丁寧にヒアリングし、適切な買主を探すことを約束する
- 買主の資力や使用目的を明確にし、お寺が納得できる形での交渉を進める
- 譲渡承諾料の交渉
- 借地権の売却には地主への譲渡承諾料が発生することが一般的であり、その金額についてお寺と交渉する
- 過去の事例を参考に、適正な譲渡承諾料を提示し、お寺との合意を目指す
- スムーズな取引のための手続き支援
- 売却に必要な書類の準備や、契約の進め方について当社弁護士がサポート
- 必要に応じて税理士や司法書士と連携し、税務及び法的な側面もカバー
交渉の結果と売却の成功
当社は、買主の条件や譲渡承諾料の額などを具体化し、お寺側との交渉を進めました。特に、当社の入札制度を通じて買主候補となったBさんが誠実な人物であり、お寺の活動にも理解を示していたことが、承諾を得る決め手となりました。
また、譲渡承諾料についても、お寺の意向を尊重しつつ、Aさんの負担が過度にならないよう調整が行われました。最終的には双方が納得する形で合意に至り、無事に借地権の売却が完了しました。
売却を振り返って…
売却を終えたAさんは、「一時はどうなるかと思ったが、専門家の助けを借りて本当に良かった」と語りました。特に、借地権の売却には専門的な知識と交渉力が必要であり、自分一人では解決できなかったと感じたそうです。
今回の経験を通じて、Aさんは「借地権の売却は早めに専門家に相談することが重要」と実感しました。また、地主との良好な関係を築くことも、スムーズな売却につながる大切な要素であることを学びました。
まとめ
Aさんのケースは、お寺が地主である借地権の売却がいかに難しいかを示す典型的な事例でした。しかし、適切な不動産会社のサポートを受けることで、困難な状況でも解決策を見出し、無事に売却を成功させることができました。
もし同じような借地権問題で悩んでいる方がいれば、早めに専門家に相談し、適切な対応を取ることをおすすめします。センチュリー21中央プロパティーのような弁護士も常駐する経験豊富な不動産会社に相談すれば、最適な解決策が見つかるかもしれません。

この記事の監修者
宅地建物取引士
【相談実績:1,000件以上】
私は借地権に特化した不動産の専門家として、長年の経験を活かし、お客様に最適なアドバイスを提供しています。借地権の売却や更新、契約内容に関する問題など、複雑な手続きや法的な疑問に対しても、分かりやすく丁寧にサポートいたします。お客様のご希望に沿った解決策を提案し、安心して取引できるよう全力でお手伝いします。どんな小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。お客様にとって最善の結果を導くことをお約束します。